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平衡機能の解剖と病態生理

監修
近畿大学医学部耳鼻咽喉科
教授 土井 勝美 先生

 末梢性めまいの発症には、内耳の前庭系の機能異常が関与している。前庭系は、三半規管(外側半規管・後半規管・上半規管)と前庭(球形嚢・卵形嚢)で構成されている。内リンパ水腫、血流障害、ウイルス感染、耳石の迷入などが、これらの両者もしくはいずれかに起ると、前庭系の異常興奮や機能低下が生じることになり、臨床的な末梢性めまいの発症と特徴的な眼振の出現に至る。
 末梢性めまいの代表的な疾患として、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎があり、それぞれ内リンパ水腫、耳石の半規管への迷入、ウイルス感染がその病態と考えられている。厚生労働省や日本めまい平衡医学会より、それぞれの診断基準や診療ガイドラインの提示がなされているが、病態の解明や治療法の改善にはさらなる検討が必要である。

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